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いざ家を建てようと思い立った時、木造住宅がいいけど火事が起きたらどうなるのかが心配・・・と考える人もいるかと思います。木造は火に弱いというイメージかもしれませんが、実際はそんなことはありません。火事にも耐えうる木造の家を建てるため、木材の特徴や耐火性の高い住宅構造などをまとめています。
木と鉄とを比べた時、燃えやすいのは木材です。道に落ちているような焚火にも使われる細い木は、火が付くとすぐに燃え尽きてしまいます。しかし、住宅建材のような大きく太い木の場合、熱伝導のスピードがゆっくりですので、火がついても、しばらくは表面だけが燃え、内部まで火が通るのには時間がかかるもの。一方、鉄は燃えはしませんが熱伝導率が早く、温度が急激に上昇。そのため、元の形を保つことができず、熱のせいで曲がってしまうのです。家の骨格が曲がってしまえば、家は強度を保つことができません。さらに崩壊してしまう危険もあります。つまり、火に耐えて、長く家の形を保っていられるのは、木造住宅といえます。
木造建築の中でも、「ツーバイフォー」という方法で建てられた家は、耐火性が高いです。ツーバーフォー工法とは、2インチ×4インチの柱を枠組みにし、パネルで床や壁、屋根を箱状に組み上げる工法のことで、壁の内部には、火の燃え上がりを防止する枠組材を組み込んでいます。この枠組材を「ファイヤーストップ材」といいます。このツーバイフォー工法では、天井や壁の内側全面に厚さ12.5mmの石膏ボードを貼ります。熱が当たると25分間水蒸気を発する特性がある石膏ボードは、火災の進行を遅らせます。仮に、石膏ボードの外に火が燃え移ってしまった場合でも、ファイヤーストップ材である枠組材によって空気の流れを遮断するため、上下の階に火が広がるのを防ぐ役割も。ツーバイフォー工法は、二重三重にも防火機能を備えているのが大きな特徴です。
建築基準法によって建築材料は、「不燃材料・準不燃材料・難燃材料」の3つに分けられている防火材料があります。これらは「建築基準法施行令第108条の2」に基づき、加熱開始後、何分まで条件を満たすかによって区分されていて、その条件と時間の基準は下記の通りです。
コンクリートやレンガ、石、ロックウール、グラスウールなどの不燃材料は最も長い20分で、20分間は燃えず、損傷せず、ガスを発生しない材料ということになります。また、厚さ12mm以上の石膏ボードも不燃材料です。これらの建材をうまく組み合わせると、より耐火性の高い家を建てることが可能です。
以上のように、鉄より木造の方が火に強いということが分かったと思います。同じ木材でも、工法や組み合わせによって耐火性は大きく異なります。木造住宅を建てたいと検討している人は、信頼できる建築会社に相談してみましょう。