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環境にも体にも優しいイメージの木の家は、憧れますよね。そんな木の家で使用する建築木材が人体に及ぼすアレルギーなどの危険性についてまとめてみました。
木の家というと健康的で、自然などのイメージがありますが、実は木材加工時に、アレルギー皮膚炎やぜんそく、目のかゆみなどを引き起こす可能性のあるものが約80種類ほどあることも、頭にいれておくべきです。
そのほとんどは海外からの輸入木材、外材であることが多く、深刻な健康問題につながることもあります。
ただし、木材のアレルギーも他のものとおなじように、症状には個人差があり、まったく出ない人もいます。また、加工する段階で出るおがくずなどでの被害も含まれています。せっかく資産価値の高い天然の木材を使用するのですから、選ぶときは体への影響も含め、慎重に選びたいですね。
アレルギー持つ人にとって、自然にこだわった、安らぐ環境を整えることは体のために大切で、無垢材を取り入れるのは有効です。しかし、その無垢材によってアレルギーを引き起こす場合は注意が必要です。
アレルギーの原因が木材であった場合には、材質や表面の油分に触れることが引き金となって、かゆみやじんましんが出てしまった例もあります。症状の出る、出ないは個人差があり、必ずしもとは言えないため、何らかのアレルギーを持っている人は、主な建築木材に対するアレルギー検査を行ってから、建築業者やメーカーと相談して選ぶ方がいいでしょう。
また、花粉症の人も数多くいますが、無垢材自体は花粉を飛ばすことはありません。葉など事前には取り払っているので、問題なく使用できます。
「花粉症持ちだけど、スギの材質のフローリングとか大丈夫?」と心配される方もいますが、前述のとおり、木材が花粉を飛ばすことはないため影響は少ないです。木材でのアレルギーは花粉が原因で起こるものとは別に、スギの樹液や成分によるもので、万に一人というくらい稀ではありますが出る可能性があります。
木材を使用する場合は実際に、希望の木材に触れてみたり、可能であれば枕元に置いて様子を見てみるのもよいのではないでしょうか。
建築木材の種類はかなりあり、使用に適した場所や特徴もそれぞれです。悩んだときは「木の家」にこだわりを持つメーカーや工務店など、木材を扱うプロに相談しましょう。検査結果なども見せれば、アレルギー対策の相談にも応じてくれるはずです。