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農産物や海産物の収穫にも「旬」があるように、材木にも木の伐採に適した「切り旬」といわれる時期があります。昔から材木業界で伝えられている切り旬で伐採された木材はとても質がよいとされていて、住宅の強度や耐久性を備えるのにとても重要です。ここでは、材木の切り旬についてくわしくまとめています。
良い材木の条件は、割れにくい、曲がりにくい、腐りにくい、香りがよい、木肌の色つやが美しい、粘りがあるなど様々です。切り旬で切られた材木は、水分が比較的下がって導管にも水分や養分が少ない時期に伐採されるため、乾燥時に割れにくく、腐りにくい、カビもつきにくい木材に仕上げることができます。
このように質の高い材木の条件を満たすことができるため良いと言われています。住宅を造る際には、強度や耐久性にも備えることができるのでおすすめです。
切り旬の時期は、昔は秋分の日から春分の日までの時期とされてきました。現在は、11月、12月、1月の新月の直前の数日間に伐採することが多いようです。水分量が減少している時期の中でも新月の直前は水分含有量が少なく最も適した時期です。虫などの害虫もつきにくく、水分量が少ないためカビや腐敗のリスクも少ない秋から春先の寒い時期が、材木の切り旬といえます。この時期に切られた材木は、耐久性や色ツヤ、香りも良いのが特徴です。
逆に春先から夏にかけては木にとって成長期であり、新芽をつける準備のため水分や養分をぐんぐん吸収し、蓄えているので、カビが生じやすく、乾燥の過程でひねりや反りが起こりやすくなります。しかし、実際には防災や間伐のために、夏場にも材木の伐採は行われていて、木材として使用できるものは出荷もされています。夏場は伐採したときに樹皮がめくれやすくなっているので切れ込みを入れて抑えることで原木の価格を落ちないようにしています。住宅に使用できない木材も、薪や木工品などに加工して出来る限り有効利用し、自然素材である木材を大切に扱っています。
伐採した材木は、まず枝葉をつけたまま春まで「葉枯らし乾燥」させます。導管に残っている水分や養分を枝葉に集めることで、導管の水分を抜くことができます。
その後、製材したものを日さらし風さらしでない場所で天然乾燥します。製材したものを強い陽射しや風に当てると表面のみ乾燥が進んでしまい、割れの原因になってしまいます。外側、内側ともにゆっくりと乾燥させるのが大切です。
切り旬にこだわって材木の伐採を行うのは、時間もコストもかかるので、最近では適していない時期にも伐採は行われています。その際には切り方に工夫をして価格が落ちない様にしていますが、どうしても色味や香りなどに違いが生じます。
昔から伝えられている切り旬に伐採を行うことは、家の強度や耐久性を備えるためにとても大切なことです。木造の住宅を希望する場合には、切り旬の木材にこだわっているメーカーや工務店を探すのもおすすめです。