公開日: |更新日:
私たちが生活する住宅を建設する際に利用する構造材や内装材には、様々な種類があります。利用する木材ごとに、価格や性質、特徴なども異なります。
ここでは、住宅の構造材として使われる代表的な2種類の木材と、内蔵材として頻繁に利用される4種類の木材のそれぞれの特徴を詳しく解説していきます。ぜひ最後まで目を通し、今後の住宅造りの際の参考にされてください。
ここでは、構造材として使われる代表的な木材を2つ紹介します。
ヒノキは心材の耐朽性が高く、湿気にも強い傾向があるため、建築材として非常に有用な木です。さらに菌や虫などに対する耐性も高いので、伐採後、200年ほどは強度が上がり続けると言われています。ヒノキは耐湿・耐水性があり腐食に強いため、家の土台や風呂場にもよく使われます。柱など見える場所に使うと全体的に美しく、ヒノキの香りも楽しまるでしょう。
だだしヒノキは価格が高いことから、柱や土台など予算に応じて使用する方も多いようです。
スギは比較的柔らかい木材であり、加工が容易に可能です。従来より家造りの際の重要な木材として、角材から板材まで様々な箇所で使用されてきました。湿気やシロアリに強く、家の土台や柱など重要箇所に適した材料と言えるでしょう。見た目も重厚で美しく、天井の化粧梁の部分にスギを取り入れている家など頻繁に見受けられます。
ヒノキと比較して柔らかい反面、価格は安くなっています。
ここでは、内装材としてよく使われる代表的な樹種を4つ紹介します。
ウォールナットは世界三大銘木の一つであり、味わい深い色合いが特徴的です。日本ではウォールナットは一般的にブラックウォールナットを指します。
重厚感があり割れにくく、木目が美しいのもウォールナットの特徴です。使用年数が経つごとに落ち着いた色合いになり、洗練された様相を呈してきます。ウォールナットは家具やフローリング、ドアなどに使用されます。
木目が細かく、硬いのがサクラの特徴です。風合い豊かで手触りも心地よく、木のぬくもりが感じられます。
サクラの樹種の中では、アメリカンブラックチェリー人気が高く家具の材料にも使用されます。淡い色合いのヤマザクラも上品かつ優雅であり、経年美化を楽しめるので人気です。ただしヤマザクラは流通量が少ない希少な建材であるため、価格も高くなっています。
ナラはブナ科の広葉樹であり、美しい木目とナチュラルな色合いで人気の高い樹種です。「虎斑(とらふ)」と呼ばれるまるで虎の背中のような模様が特徴的です。非常に密度が高く硬いため、床材として適していると言われています。耐水性に優れている点も、ナラの特徴の一つです。
ナラは主に日本やロシア、中国などで採取され、日本で採れたナラは、ジャパニーズオークと呼ばれています。
チークは世界中で人気の高い最高級材であり、内装や家具などに用いられています。見た目の色合いや艶が美しく、経年変化を楽しめるのがチークの特徴の一つです。
さらにチークは非常に強靭で耐水性に優れ、摩擦や虫に強い性質があります。屋外で使用されていたチーク材は飴色からシルバーへと変色し、高級感のある味わい深いヴィンテージ品へと姿を変えていきます。
今回は、注文住宅を造る際に使用する代表的な構造材や内装材を紹介しました。上記の木材にはそれぞれ特徴があり、性質や価格も異なります。紹介した内容を参考にして上手に木材を取り入れて、後悔のない家造りをされてみてはいかがでしょうか。